HERMESエルメス

エルメスは1837年にフランスのパリで創業されました。

当初は高級馬具工房としてスタートし、後に革製品の製作も開始。これがのちの世に有名ブランドとして名がとどろく切っ掛けとなります。伝統的な技法を活かしながら丁寧に作り込まれた革製品を提供しているブランドです。

バッグは中古市場でも非常に人気が高く、同じモデルでも年式や状態によって買取相場が変動することが特徴。例えば、アイテムの年式が古かったり、傷や汚れが目立つ場合は減額されることもあるかもしれません。

エルメスは非常に高価なブランドとして知られています。その理由は、最高品質の素材で作られ、熟練した職人によって手作りされているためです。エルメスのバッグは入手困難で、待ち時間が長いことでも有名です。一部のモデルでは、購入に数年かかることもあります。

代表的なバッグとしては、「ケリー」と「バーキン」が挙げられます。これらのバッグは高い需要があり、買取相場も大きく異なります。一般的に「バーキン」は数十万円から百数十万円ほど、一方「ケリー」は数十万円から数百数十万円と評価されています。

エルメスの製品は、その品質と洗練されたデザインにより世界中で愛されており、ブランドとしての地位を確立しています。

カジュアルラインとして人気の「ガーデンパーティー」であれば、買取相場は数万円から数十万円です。また、希少な素材を使ったバッグや限定品などは、高値がつく場合もあります。たとえば、ナイルクロコダイルの革「ニロティカス」を使った「バーキン ヒマラヤ」は生産個数に限りがある上、中古市場への流入も非常に少ないため、探し求めているファンは多いです。

エルメスのマルジェラ期とは1997年から2003年までの時期を指します。この期間は、デザイナーのマルタン・マルジェラがエルメスのレディースウェアを手がけました。マルジェラ氏は、エルメスに革新的なデザインをもたらし、ファッション業界に大きな影響を与えました。

マルジェラ氏は、装飾を排除し、シンプルなデザインを追求しました。高品質な素材を重視し、自身の名前やブランドロゴを控えめにすることで、匿名性を重視しました。彼のデザインは、流行に左右されないアンチ・モード的なスタイルを打ち出しました。

マルジェラ期のエルメスのレディース・コレクションには多くの名作があります。中古市場でも高額な査定がつくことがあります。これらのアイテムには、「HERMES-PARIS」というタグが付いています。

特に人気のあるのは、「ヴァルーズ」というコレクションです。このコレクションは、胸元の深い切り込みが特徴的で、セーラー服から着想を得ています。

マルジェラはデザインの方向性に「脱モード」を掲げていたため、エルメスのような有名ブランドのデザイナーに就任すること自体、当時のファッション業界としては異例でした。マルジェラの手がけたアイテムは、煌びやかなモードとは対象的なデザインです。シンプルで普遍的なものがほとんどで、ラムレザーやラムスウェードを使ったアイテムが多くあります。

マルジェラは当時、エルメスの伝統を守りながらも、今までになかった前衛的な視点を取り入れました。対極にあるもの同士が共存することで、新しい視点を持てると考えたのです。革新的なマルジェラのデザインは、15年以上経った今でも多くのファンから愛されています。

1837年、ティエリ・エルメスが高級馬具のアトリエをパリにオープン。その耐久性とデザインの優れた馬具は、ヨーロッパ中で高い評価を得ました。ティエリ・エルメスの息子であるシャルル＝エミール・エルメスが、工房を併設した店舗をフォーブル・サントノーレ通り24番地に開店。

その後、時代の変化に合わせて、エルメスは馬具以外の革製品を手がけるようになりました。1922年には、最初のバッグ「サック・オータクロア」を発売。ケリーバッグやバーキンバッグなど、現在でも人気の高いバッグを次々と発表していきます。

1956年には元アメリカの俳優でモナコ公妃のグレース・ケリーが、ロベール・デュマのデザインしたハンドバッグを愛用し世界中の注目を集めました。このバッグを「ケリー」と名付けました。さらに1984年、ジェーン・バーキンの要望に応えて「バーキン」が誕生。その後も、ニューヨークに「メゾンエルメス」をオープンするなど、ブランドの発展を続けています。

エルメスは創業から現在に至るまで品質と洗練されたデザインによって人気を博し、同族経営によってその伝統を守り続けています。